› ■Fleurs minajouet フルール・ミーナジュエ ■大阪/東京・恵比寿 いけばな教室・プリザーブドフラワースクール■出張レッスン&アレンジ販売■ › いけばな・IKEBANA › 今月のいけばな 水草の取り合わせ・魚道分け
2009年06月18日
今月のいけばな 水草の取り合わせ・魚道分け
過日、流のいけばな研究会に行った際撮影の花です。
お題にしました「魚道分け」とは格花の表現のひとつ「株分け」で
水辺の景色をみせる挿けかたです。
(株分けは一つの花器に剣山などの花留めが複数入る事をいいます。)
文字通り水の中の魚が、水草と水草の間をぬって泳いでいるような・・・
そんな景色を表現します。
こちらの作品は役員の先生が参考花にといれてくださったものです。
花材 姫がま・河骨・睡蓮 と、花材はすべて水物です。
流の格花では生育環境を含めた、その植物本来がもつ特質を
「出生」と呼び、その出生を知り、その出生通りに表現する事が
とても大切な約束事と考えます。
「水物」とは沼地や池辺などの水湿地に生育する植物の事をいい
山野や畑などの陸上に生育する植物は「陸物 (くがもの)」または「おかもの」と呼びます。
ですから「魚道分け」は水物ばかり、水草どうし取り合わせた場合を言います。
「睡蓮」は代表的な水草です。多数の園芸種がありますが
日本の在来種は「ひつじぐさ」という白い睡蓮1種だけだそうです。
未の刻(午後2時ごろ)に花を咲かせることから、そう名付けられたそうですが
実際は朝から夕方まで花を咲かせていると・・・^^; ググってみると書かれていました。
この丸い葉が水辺に浮かんでいる景色は
涼しげで、ちょうど今頃、夕方頃に見ると
キラキラと輝いて見えてきれいなものです。
河骨もまた水辺の風情を感じさせる花材です。
ただ水揚げがとても悪く、いける際には特別な方法で
水揚げしてからいけます。
随分まえになりますが、親先生、恩師がお稽古させてくれた事がありました。
その頃はまだデジカメなんて持っていなかったころですから、お稽古花は
「写るンです」で撮っていました(^^;苦・笑) ただ、ノートにだけはちゃんと
ファイルして、自分なりに先生がおっしゃった事をまとめて書き残していました。
そのお稽古でいけた作品をノートに貼った写真がこちらです^^
2002/6/22となっています^^;
ちゃんと「水たたき葉」と言う水辺近くにある低い葉を
一瓶の中に交えて使う。と言う約束事も書き込んでいました。
それにこの日のお稽古で教えてもらった事は今もとても印象深く覚えています。
特別な水揚げ方法は、ポンプで石灰水またはみょうばん水のうわずみを
直接注入する。と言う方法、これを実際に体験させてもらえた事でした。
石灰水などよりも本当は「里水」その植物が生育していたその場のお水が
一番いい事、そんな事も教えて頂きました。
専用のポンプから水揚げすると、葉脈をとってそのお水が
葉っぱの隅々まで広がるのが目に見えてわかるのです。
蓮の花のお稽古をさせてもらった時もそうでした。
蓮の葉は、すみずみに水が行き渡ると葉の真ん中から、それは本当に
お風呂のシャワーみたいに、ば~ぁっと水がでた事を見て、
みんなで大笑いして感激したものでした。
親先生はいつもおっしゃっていました。
「実際に自分体験するから、印象に残るのです」って
「上手くいけられなくてもいいの、その花材に出会うと言う事が大事だから」って
そんな風に気長に、また丁寧にいろんな事を教えて下さった素晴らしい先生でした。
今だったら、写真、もう少しだけ上手く撮れてたな~・・・と思うのですが・・・^^;
ご覧頂きにくい画像ですが、私にとってはとても思いで深い一枚になりました。
お題にしました「魚道分け」とは格花の表現のひとつ「株分け」で
水辺の景色をみせる挿けかたです。
(株分けは一つの花器に剣山などの花留めが複数入る事をいいます。)
文字通り水の中の魚が、水草と水草の間をぬって泳いでいるような・・・
そんな景色を表現します。
こちらの作品は役員の先生が参考花にといれてくださったものです。
花材 姫がま・河骨・睡蓮 と、花材はすべて水物です。
流の格花では生育環境を含めた、その植物本来がもつ特質を
「出生」と呼び、その出生を知り、その出生通りに表現する事が
とても大切な約束事と考えます。
「水物」とは沼地や池辺などの水湿地に生育する植物の事をいい
山野や畑などの陸上に生育する植物は「陸物 (くがもの)」または「おかもの」と呼びます。
ですから「魚道分け」は水物ばかり、水草どうし取り合わせた場合を言います。
「睡蓮」は代表的な水草です。多数の園芸種がありますが
日本の在来種は「ひつじぐさ」という白い睡蓮1種だけだそうです。
未の刻(午後2時ごろ)に花を咲かせることから、そう名付けられたそうですが
実際は朝から夕方まで花を咲かせていると・・・^^; ググってみると書かれていました。
この丸い葉が水辺に浮かんでいる景色は
涼しげで、ちょうど今頃、夕方頃に見ると
キラキラと輝いて見えてきれいなものです。
河骨もまた水辺の風情を感じさせる花材です。
ただ水揚げがとても悪く、いける際には特別な方法で
水揚げしてからいけます。
随分まえになりますが、親先生、恩師がお稽古させてくれた事がありました。
その頃はまだデジカメなんて持っていなかったころですから、お稽古花は
「写るンです」で撮っていました(^^;苦・笑) ただ、ノートにだけはちゃんと
ファイルして、自分なりに先生がおっしゃった事をまとめて書き残していました。
そのお稽古でいけた作品をノートに貼った写真がこちらです^^
2002/6/22となっています^^;
ちゃんと「水たたき葉」と言う水辺近くにある低い葉を
一瓶の中に交えて使う。と言う約束事も書き込んでいました。
それにこの日のお稽古で教えてもらった事は今もとても印象深く覚えています。
特別な水揚げ方法は、ポンプで石灰水またはみょうばん水のうわずみを
直接注入する。と言う方法、これを実際に体験させてもらえた事でした。
石灰水などよりも本当は「里水」その植物が生育していたその場のお水が
一番いい事、そんな事も教えて頂きました。
専用のポンプから水揚げすると、葉脈をとってそのお水が
葉っぱの隅々まで広がるのが目に見えてわかるのです。
蓮の花のお稽古をさせてもらった時もそうでした。
蓮の葉は、すみずみに水が行き渡ると葉の真ん中から、それは本当に
お風呂のシャワーみたいに、ば~ぁっと水がでた事を見て、
みんなで大笑いして感激したものでした。
親先生はいつもおっしゃっていました。
「実際に自分体験するから、印象に残るのです」って
「上手くいけられなくてもいいの、その花材に出会うと言う事が大事だから」って
そんな風に気長に、また丁寧にいろんな事を教えて下さった素晴らしい先生でした。
今だったら、写真、もう少しだけ上手く撮れてたな~・・・と思うのですが・・・^^;
ご覧頂きにくい画像ですが、私にとってはとても思いで深い一枚になりました。
Posted by ミーナジュエ at 17:06│Comments(0)
│いけばな・IKEBANA
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。